TOEIC380点の僕が「やめた」5つのこと|840点超えるまでに捨てて正解だったことを全部書く
TOEIC380点から845点を達成した筆者が、英語学習でやめて正解だった5つの習慣を告白。アプリ複数同時・聞き流し・完璧主義など無駄な努力を捨てることが最速の近道。やめるべき英語学習の落とし穴を解説。2026年版。
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TOEIC380点。
これが2年前の僕のスコアでした。
「ちゃんと勉強してるのになんで伸びないんだ」
当時の僕は本当にそれを思ってました。Duolingo毎日続けてるし、通勤中はNHKワールドを聞き流してるし、文法書も3冊買ったし。ちゃんとやってるはずなのに、3ヶ月後のTOEICのスコアが390点。10点しか上がってない。
「あれ、何かが根本的に間違ってる??」
この記事は、そこから845点まで伸びる中で気づいた「やめて正解だったこと5選」です。
勉強法の話じゃないです。「やめること」の話。
英語学習のノウハウ記事って「これをやれ」ばっかりなんですよね。でも、間違ったことをやり続けてる限り、正しいことを追加しても効果が薄い。捨てることから始めないと。
(書いてたらスタバのラテが冷めた)
やめたこと① 英語アプリを7つ同時に使う
当時の僕のスマホのホーム画面、英語アプリが7個入ってました。
Duolingo、mikan、関正生の英語アプリ、BBC Learning English、スタディサプリ、英語日記アプリ、NativeAcademy…全部「毎日ちょっとずつやればいい」と思ってたんですよね。
何が悪かったか
1つ1つは確かにいいアプリです。でも複数を同時に使った結果、どれも中途半端になった。
Duolingoの「毎日ストリーク守らなきゃ」プレッシャーで焦って、mikanの復習は後回しになって、関正生アプリは課金したのに最初の30分しか使わなかった。
月にかかってたコスト計算してみたら約3,800円/月。成果はほぼゼロ。
「“いや、いろんな角度から学ぶのがいいんじゃないの?“って思った人、ちょっと待って。複数やるのと浅く広くやるのは全然別物です。」
やめた後にやったこと
アプリは1つに絞りました。Anki(忘却曲線に基づく単語暗記)だけ。
1つに絞ったら、毎日の復習が「完了した感」を持てるようになって、続くようになりました。不思議なもんで、選択肢を減らしたら逆に行動量が増えた。
「脳のリソースを決断に使うな、学習に使え」——これ、英語学習に限らず全部に当てはまると思ってます。
英単語の効率的な覚え方でも書いてますが、単語学習は「1冊を3周」が「3冊を1周」より圧倒的に定着する。アプリも同じ考え方です。
やめたこと② 「聞き流し」だけをやる
これ、1年近くやってました。
通勤電車の中でNHKワールドを垂れ流す。洋楽をBGMにしてる。洋画を字幕で見てる。「英語環境に身を置けば自然と伸びるはず」理論です。
何が悪かったか
1年後のTOEICリスニングのスコアを見て気づきました。1点も上がってない。
第二言語習得の研究では「理解可能なインプット」が重要と言われています。つまり、自分のレベルに合った内容を、脳を使って能動的に処理しないと、英語力は伸びないんですよ。
聞き流しは「耳が英語の音に慣れる」効果は多少あるかもしれない。でも、それだけでは「聞き取れない」が「聞き取れる」には変わらない。
正直、この1年間は相当な遠回りでした。時間にして推計320〜350時間。この時間をシャドーイングやディクテーションに使ってたら……と今でもたまに思います。
やめた後にやったこと
聞き流しを完全にやめて、シャドーイングとディクテーションに切り替えました。
最初の2週間はめちゃくちゃキツかった。シャドーイングって、能動的に脳を使うので疲れるんですよ。聞き流しは楽なので、楽な方に戻りたくなる。
でも3週間目に「あれ、聞こえるようになってきた??」という瞬間が来て、そこからはハマりました。
ちょっと話逸れるけど、聞き流しが全く意味ないかというと、そうでもなくて。TOEIC600点を超えてある程度の基礎力がついてから、リラックス目的で流す分には「耳の維持」に使えると思います。初心者段階では効果が薄い、ということです。
やめたこと③ 文法書を「最初から完璧に」読む
これ、3冊分やらかしました。
Forest(英文法解説書の定番)→ 最初の章で挫折。ロイヤル英文法 → 同じく。「一億人の英文法」→ めちゃ面白いけど読むだけで使えない。
何が悪かったか
文法書を読むことが目的になってしまっていた。
1ページ目から順番に読んで、完全に理解してから次に進もうとすると、永遠に終わらない。しかも読んだだけでは使えるようにならないので、TOEIC本番でまったく活かせなかった。
文法をゼロからやり直すロードマップでも書いてますが、文法の勉強って「知識を詰め込む」より「使える状態にする」が目的なんですよね。読んで終わりはNG。
やめた後にやったこと
「TOEIC Part5の問題を解いて、間違えた時だけ文法書を引く」というスタイルに切り替えました。
問題を解く → 間違える → 「なぜ間違えたか」を文法書で確認 → 理解する、の順番。
これだと、自分の弱点だけを集中的に補強できる。最初から全部読むより圧倒的に効率が良くて、かつ「実際に使える知識」になります。
やめたこと④ 発音を「完璧にしてから話す」を目指す
「発音が完璧になったらオンライン英会話を始めよう」
…これ、言い訳でした。完全に。
半年近く発音練習だけしてました。発音記号の本を買って、R と L の違いを練習して、THの舌の位置を鏡で確認して。
何が悪かったか
発音は完璧にならなかった(当然)し、会話力も全く上がらなかった(当然)。
実際のコミュニケーションでは、発音よりも「伝えようとする意志」と「語彙・文法の基礎」の方が大事です。
ちょっと発音が怪しくても伝わる。でも発音が完璧でも語彙がなければ何も言えない。
日本語訛りの英語でも、世界中で何千万人もの人が英語でコミュニケーションを取っています。「ネイティブ並みの発音」は目標であっても、コミュニケーションの前提条件ではない。
やめた後にやったこと
発音の完璧主義を捨てて、オンライン英会話を始めました。
最初はめちゃくちゃ恥ずかしかった。25分のレッスンで何回「Sorry?」と言われたか数えてたら、1回目のレッスンで4回でした。
でも2週間でゼロになった。慣れるとはこういうことか、と思いました。
発音の改善は、話しながら並行して鍛えていく方が、単体で練習するより圧倒的に速いです。発音改善の具体的な方法はこちらでまとめています。
やめたこと⑤ 「モチベーションが上がるのを待つ」
英語学習をやめてしまう一番の原因、これです。
「今日はやる気がないから明日からにしよう」
「来月から本気でやろう」
「この仕事が落ち着いたら始めよう」
僕も全部言いました。2024年4月〜6月の3ヶ月間、ほとんど勉強しなかった。(忙しかったのは本当だけど、時間を作ろうとしてなかったのも本当)
何が悪かったか
モチベーションは、やる気があるからやるのではなく、やり始めるからやる気が出るんです。
「作業興奮」という心理現象で、脳は「始めること」をきっかけにスイッチが入る仕組みになっています。やる気を待ってたら永遠に来ない。
やめた後にやったこと
「1日5分だけやる」というルールに切り替えました。
5分なら、どんなに眠くても、どんなに忙しくても、できる。5分やり始めると、大抵20〜30分は続きます(作業興奮の力)。
英語学習を習慣化させる科学的な方法の記事でも詳しく解説してますが、モチベーションを「前提」にしない仕組みを作ることが大事です。
5分ルールを始めてから、1日も英語学習を欠かした日がない連続記録が78日目を達成しました。(そこで風邪をひいて途切れた)
やめた後の結果
5つをやめてから6ヶ月後のTOEICスコア: 845点(380→845、+465点)
やめたことと、代わりにやったこと。
| やめたこと | 代わりにやったこと |
|---|---|
| アプリ7つ同時 | Ankiだけに絞る |
| 聞き流し | シャドーイング+ディクテーション |
| 文法書を最初から | 問題を解いてから文法書を引く |
| 発音完璧主義 | まず話す→並行して改善 |
| モチベーション待ち | 5分ルールで強制スタート |
「やること」を増やすより「やめること」を選ぶ方が、結果的に時間効率が上がりました。
TOEIC800点超えの具体的なロードマップはTOEIC800点への最短経路でまとめています。スコアをもっと細かく分解した攻略法が知りたい人はあわせて読んでみてください。
通勤時間を使った効率的な英語学習については通勤時間だけでTOEIC600→750点にした方法が参考になります。
よくある質問
Q: 聞き流しは全く効果ないんですか?初心者にもまったくダメ?
A: 初心者(TOEIC500点以下)段階での「伸ばす目的の聞き流し」は効果が出にくいです。ただ、500点を超えてからの「維持・量の確保」目的での多聴は有効。最初の半年は能動的な練習(シャドーイング・ディクテーション)に集中して、それ以降に聞き流しを加えるのがおすすめです。
Q: 英語アプリは1つに絞るとして、何を選べばいいですか?
A: 目的によります。単語暗記ならAnki(無料・カスタマイズ自由)が最強。手軽に続けたいならmikanかDuolingo。英文法の確認はスタディサプリの文法講義がコスパ良し。「単語暗記に特化するならAnki1択」が僕の答えです。
Q: 発音が気になって話せないのですが、どうすれば?
A: 「伝わる発音」と「きれいな発音」は別物です。まず伝わる発音を身につけることに集中してください。オンライン英会話で実際に話すのが最速の解決策で、2〜3週間話し続ければ「意外と伝わる」という自信が生まれます。発音の改善は話しながら並行してやるのが一番効率的です。
Q: モチベーションが長続きしない人は英語学習に向いてないですか?
A: むしろ逆で、モチベーションが続かない人ほど「仕組み」で解決できます。5分ルール・習慣スタッキング・Ankiの自動リマインドを組み合わせれば、意志力に頼らなくて済む仕組みが作れます。「向いてない」ではなく「仕組みを知らないだけ」です。
Q: このやめること5選、全部同時にやめた方がいいですか?
A: 1つずつやめた方がいいです。全部一気に変えると何が効果的だったか分からなくなる。僕の場合、まず「聞き流しをやめる」から始めて、2週間後に「アプリを1つに絞る」という順番でした。2週間単位で1つずつやめていくのがおすすめです。
追記(2026/05/28): やめてよかった「6つ目」を発見した
この記事を書き終えてから気づいたこと。
「英語をやる理由の確認作業」もやめた方がいい。
「なんのために英語を勉強してるんだっけ?」「本当に必要なのかな?」——これを考えすぎると、動きが止まります。しかも、この作業そのものは1ミリも英語力を上げない。
最初の動機が「昇進条件だから」でも「なんとなく」でも、続けてたら自然と理由は変わります。僕の場合、最初は「会社に言われたから」で始めて、今は「英語で仕事できるのが普通に楽しいから」に変わってる。
理由の整合性を取ることより、とりあえず5分だけやること。その方がずっと大事です。